憲法施行60周年のつどい(2007年5月3日)

映画監督・井筒和幸さん 平和憲法を語る


  最新作 「パッチギ! LOVE&PEACE」 が、5月19日からロードショー公開されます。 井筒監督が平和へのメッセージを込めた作品を、ぜひご覧ください。 
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井筒監督の発言・著作                         2007年5月3日の
                                              集会での発言は、こちら  

 岩波ブックレット
 「憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言」

                                     税込 500円
著者
井筒和幸,井上ひさし,香山リカ,姜尚中,木村裕一,黒柳徹子,猿谷要,品川正治,辛酸なめ子,田島征三,中村哲,半藤一利,ピーコ,松本侑子,美輪明宏,森永卓郎,吉永小百合,渡辺えり子

 憲法を変えるかどうか,とくに「戦わないこと,軍隊を持たないこと」を明記している9条をどうするのか,が問われている.9条の理念,底力,そして可能性とは? 多彩なメンバーが,それぞれの体験から,満を持して熱い思いを語る.国民投票,「徴兵制」などについてのコラムも掲載.





 


 日本評論社
 「憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本」
                               
税込 1470円


井筒和幸 「2章 井筒監督の教えたるわ! 歴史と憲法」 より


戦争のオトシマエと拉致問題じつは今でも戦争中。

 歴史はそうやって脈々と続いているんですよ。だからそのオトシマエもちゃんとつけなあかん。
……戦争のオトシマエ、補償はまだいいかげんな形のままなんです。

 韓国については一応1965年の日韓条約でやりました。でもこの日韓条約についても、2005年に、韓国国会で不平等決議が出された。もう一度実証検分していこうという時代に突入している。たった5億ドルで、荒れた土地に橋を作ったり、道路を作ったりしただけで、個人補償がされていない。軍事政権の朴政権が勝手に結んだ、あんな条約は有効じゃないという主張です。朝鮮に対しては、戦争の補償なんて全く何もしていない。

 それどころかアメリカ・そこに基地やモノや掃海艇でフルに協力した日本がサポートした韓国と、北朝鮮・中国は、休戦協定しか結んでいない。だから、実はまだ戦争中なんです。38度の軍事境界線から、どっちかが発砲しようとすればいつでもやれる。

 だから拉致というのは政治的には捕虜なんです。両方平和な国だったのが、ある日突然向こうの勝手で連れて行かれた、そんな簡単な話じゃない。韓国と北朝鮮の戦いのなかの一つの戦略なわけです。北朝鮮の人間に日本語教育して韓国に送りこもうとする、そのために日本人を連れてくる。北朝鮮は、そういうえらいことをしてしまった。

 国同士の微妙な戦争状態、そこにたぎる温度が実は今でもあるんです。日本だけが自分は常
温に戻ったと思っていてもしょうがない。



 2006年4月19日(水) 東京都立川市
 「井筒和幸監督トークショー 〜 平和憲法のままでええねん〜」


 今の世の中では、ミサイルなんて使うときが来たらもうすべて終わりです。だからそんなことを考える必要はない。北朝鮮だって、今は本当に弱い国で支援がなくてはやっていけない。支援してあげればミサイルなんて飛んでくるはずないじゃないですか。それを平気で北朝鮮が怖いなんていう政治家の人たちは、本当になんていったらいいのか…本当におかしい。
 憲法っていうのは人が生活を営む上で本当に当たり前のこと、わざわざ書く必要ないんです。そんなわざわざ書く必要がないものを何で書くのかというと、わからない人たちのために書いているんです。特に政府にいるような人がわからない場合に困るから…そういう意味では必要なんですね。
 アメリカが、自分たちにとっても理想の憲法を作ってくれたんです。ありがたくもらっておけばいい。日本国憲法の起草者の一人、ゴードン女史もそのようなことをお話してくれたことがある。日本の旧勢力を封じ込めるために作った憲法だ、と…当時はだから誰も反対していないでしょう。当たり前のことだったから…。9条に書いてあることは、1項で戦争はいけない、してはいけない、しない、2項でだから武力は持たない、ということ。非常にわかりやすい。それを変えようとしている人が言っているのは、それにプラスして、だから最低限の武力は持つ?こんなことは全くおかしい、自分だけ勝手にやっておけ、という感じです。」


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